葉の上にあるカプセルとスプーン

ヘルペスとは小さな水疱状の水ぶくれが集まった、急性の皮膚疾患のことです。
真菌症のように拡大していく症状が、特徴として挙げられます。
かつては、拡大する皮膚疾患のすべてを総称して呼んでいましたが、19世紀ごろからある症状に対してのみ、ヘルペスと呼ぶように変わりました。

代表的な疾患としては、妊娠性疱疹や疱疹状膿痂疹、疱疹状皮膚炎に単純疱疹と帯状疱疹があります。

最近はヘルペスというと単純疱疹または帯状疱疹を指すのが一般的で、こちらの病名になじみがある人も多いはずです。

ヘルペスはあらゆる性行為でうつる!

ヘルペスは単純ヘルペスウイルスのHSV-1とHSV-2の2型がありますが、中でもHSV-2は下半身や性器に症状が発生し、加えて何度も再発を繰り返すという特徴を持っています。

近年はHSV-2型ウィルスに感染する人が増えており、性行為で感染するため、対策が迫られているのが実情です。
特に性行為の低年齢化が引き起こす性の乱れによって、感染経路は拡大されてきていますので、行政や教育現場などで、専門家による早急な知識の指導を強化しています。

性行為に関心が高まる高校生を中心に、性交渉によってどのように感染するのか、具体的な感染経路の説明や、感染した場合の治療法などを教える取り組みが行われていますが、ヘルペスは、愛のウイルスとよばれるくらいで、性行為は強力な感染経路となり、防ぐことはかなり難しいのが事実です。
そのためには、性行為の前にパートナーがヘルペスウイルスを保有していないか、十分注意する必要があるでしょう。

性行為で感染してしまうと、性器ヘルペスと呼ばれる症状が現れます。
主な症状としてはピリピリしたり、ムズムズとした違和感を感じることがあり、数時間後には小さな水疱状のものがまとまって出来てきます。
水泡の中にはヘルペスウイルスが数多く存在していて、擦れたりするとその刺激によって水疱が破れてしまうと、ウイルスが一気に拡散してしまうのです。

このような状態の時は、性行為の際に接触感染を引き起こす感染経路となり、非常に危ないと言えます。
水疱が乾燥して、かさぶたが出来るまでは接触感染を起こしやすい状態が続きますので、厳重に注意するようにしましょう。

経口避妊薬を使用する人が増えたことにより、コンドームを使わなくなったことで、初めてヘルペスに罹患する成人の男女が増えていることも特徴です。
SNSなどで気軽に出会い、意気投合するカップルも多く、自身の罹患に気づいていない場合や敢えて告げないことから、感染経路も拡大傾向にあります。

ヘルペスウイルスのHSV-1型は水疱に接触したり、唾液の飛沫で感染しますが、飛沫感染は、くしゃみ、せき、会話などの際に、すぐそばにいる人の皮膚や粘膜に散布されて感染する仕組みです。
既にHSV-1型に罹患して、さらにHSV-2にも感染する場合がありますが、多くは自覚症状がありません

そのため、性行為でうつる事態が発生することになります。

ヘルペスは一度うつると治らない!

家族や恋人がヘルペスに感染してしまったら、どうすれば良いか悩むことでしょう。
治療で完治することは難しく、再発を繰り返すことから完全に治すことは不可能です。

発熱や紫外線、性行為や歯科治療による刺激やストレスをうけることで、再発する頻度が上がります。
同じヘルペスにかかっていても月に何度も再発を繰り返す人と、数年に一度くらいしか再発しない人もいます。
ヘルペスを根本的に撲滅させることが不可能であることを、如実に表していると言ってもいいでしょう。

ヘルペスは一度感染してしまうと、体内に潜伏するため、症状の出方が人によって異なるのは、潜伏している量によると考えられます。
その他にも、個々人が持つ免疫能力の強弱や、株の差によるとも考えられているのです。

治療による根絶が不可能として挙げられる理由は、ヘルペスウイルスの特性もありますが、人により生活環境やストレスの対応能力に差があるため、一度うつると治らないと考えられます。

また、ヘルペスというのは、インフルエンザウイルスなどとは異なり、いったん体の中に入ってしまうと二度と追い出すことが出来ないという、非常に厄介な性質を持っているのです。
そのため、いったんヘルペスにかかってしまうと、常に体の中に存在し続けてしまいますので、これがヘルペスは一度うつると治らないと言われる最大の理由です。

どんな病気でも免疫機能がしっかりと働き、体が丈夫で元気であれば細菌やウイルスに負けることはありませんが、ひとたび体が弱り、免疫機能がしっかりと働かなくなると、免疫機能が働いていた時には鳴りを潜めていたのが、免疫機能の弱まりを察知して、働きを活発化させてくることになります。
そのため、再びヘルペスの症状が起こってくるというわけです。

治ったと思ったのに、またヘルペスになってしまったという時は、免疫力が落ちたためにまたヘルペスに感染したわけではなく、すでに体の中に存在し、棲みついていたヘルペスウイルスが再び元気を取り戻し、活性化してきたということで、一度うつると治らない厄介な病気であることは間違いありません。

しかしながら、一度感染してしまうと体から追い出す手立てはなく、再度ウイルスを鎮静化させるために治療を施すしかないのが現状です。

性行為以外でのヘルペス感染について

性行為でヘルペスに感染することはよく知られていますが、それ以外にも感染するケースがあります。
知るとショックを受けることは間違いないのですが、もっともうつりやすい場所はお風呂です。
毎日、汚れを落として体をきれいにするために入るお風呂で感染するというのは衝撃的な事実だと言えます。

ただし、湯船からうつる可能性はほとんどなく、たいていはお風呂場に置かれている椅子や洗面器といった物を介してうつることが大半です。
そのため、家族がヘルペスに感染している場合は、同じ物を使わないようにするなど、とにかく共用を控えることが最大の防御法となります。

お風呂でうつるとすれば、トイレはどうかという疑問がわいてきます。
これも残念ながら、感染すると言え、感染経路としては多いと言えるでしょう。
どちらかと言えばお風呂よりも誰が使ったかが分からないトイレの方が、感染の危険性は高いと言えます。

特に不特定多数の人が使う公衆トイレともなると、ヘルペスウイルスがないと考える方がおかしいという状況になり得るでしょうから、予防措置としては便座をきれいにするクリーナーを使ったり、あちこち触らないようにするなどするしか、対策の取りようがないのが現実です。

公衆トイレを使わずに済ませるということはなかなか難しいため、どうすれば公衆トイレを使ってもヘルペスに感染せずに済むかを考えておくと、少しは安心して利用できるようになるのではないかと思われます。

さらに、母子感染という危険性も排除できません。
ヘルペスの母子感染はお母さんの身体の中に細菌やウイルスが侵入し、感染症という病気を発症することで起こります。
感染症はヘルペスだけでなく他にもたくさんあるのですが、母子感染の場合、3つのうちのどれかから感染することになります。

まず、お母さんの胎内にいる間に感染してしまう胎内感染、そして分娩が始まった時に産道を通ることによって感染する産道感染、最後が母乳からうつってしまう母乳感染です。
どの時点で赤ちゃんがヘルペスウイルスを持つに至ってしまったかを明らかにすることができたとしても、キャリアと呼ばれるウイルス保有者になってしまった事実をなくすことはできないので、非常にお母さんとしては悔いが残るところです。

母子感染を防ぐには、とにかく妊娠中は免疫力を落とさないように、いつも以上に気を配り、体調をコントロールすることが重要です。

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